古くから地域に伝承されてきた寄せ太鼓。これに独自のスタイルを加えたのがみだれ打ちである。
打ち手が、そのときの気合いや気持ちを太鼓へストレートにぶつけるもので、いわゆるソロの即興曲。
自由と個性を尊重する保倉川太鼓ならではの曲と言える。
春の山の芽吹きをイメージして作曲された。
中太鼓3パートから成り、パートの掛け合いから始まり、最後は一体となったバチさばきが見所。
短い曲の中にも、音の強弱をつけたり、複雑なリズムが散りばめられたりと、そのきめ細かい曲調が特徴的である。
志龍(小中学生)用として、メンバーが作曲したもの。
発声や歌口(太鼓のフチの部分)を叩く場面が多いため、軽快なメロディーで子供の元気が感じ取れるような曲調に仕上がっている。
阪東勝次氏の作曲。
これにアレンジを加え、志龍(小中学生)用の演奏曲として披露している。
姿勢や打ち方の基礎が学べる曲であることから、新規加入者への指導曲としても扱っている。
曲名は志龍が名付けたもので、曲の始めに「はっ(HA)」と7回連続して発声してから演奏を開始させることから由来している。
歴代メンバーが残した曲。
これにアレンジを加え、志龍(小中学生)用の演奏曲として披露している。
徐々にテンポアップするところや、後半の演舞が見所の曲。
(八丈太鼓のドンドラとの関係はない)
その名のとおり、三宅島に伝わる伝統曲。
基本・A・Bの短い3フレーズを組み合わせた単純な曲であるが、その打法が非常に特徴的。
太鼓を横向きに低く据え、両側から二人の奏者が、足を大きく広げ、腰を低く落としシンメトリーに打ち込む。
太鼓打ちの中では比較的メジャーな曲で、取り入れている団体も多い。
短い曲を複数曲つなげて一連に仕上げたメドレー曲。
前奏から打ち込み、陽春、最後はみのり太鼓で締め、途中唄も加わる賑やかな曲。
構成曲それぞれは異なる曲調であるが、それを感じさせない仕上がりとなっている。
助六太鼓が得意としている曲で、団体の阪東勝次氏の作曲。
本来、門外不出の曲だが、平成20年、保倉川太鼓の30周年を祝して、氏から新たに編曲を加えていただき、直接指導により特別に授けられた曲。
日本全国数多くの太鼓団体がある中で、この曲を、正式に伝えられているのは、助六太鼓のほかには、唯一本会のみである。
大太鼓、中太鼓AB、締め太鼓の4パートから成り、鉦とチャッパの鳴り物が加わり、賑やかで小気味のいいリズムの粋な曲。
夏の風物詩、盆踊りで花形をつとめる、その名のとおり盆踊りの太鼓。
曲に合わせて、踊り手が気持ちよく、踊りやすいように拍子を取り、なおかつ、華麗に打ち込む様は、見る者、聞く者の心を躍らせる。
助六太鼓から直接伝授された曲のひとつ。
楽譜が存在せず、打ち手のアドリブで成り立つ、保倉川太鼓らしい一期一会の即興曲。
3分の短時間から1時間の長丁場まで、曲の尺を変幻自在に操ることができる点もこの曲の魅力の一つ。
打ち手の気持ち、気合い、気迫、すべての魂が聴き手の心にダイレクトに伝わり揺さぶることができるようにと願いを込め、作り、名付けた。
保倉川太鼓の代表曲の一つ。
ある意味、最も保倉川太鼓らしくない曲。
面を着け、踊りながら打つ太鼓が人々の笑いを誘う。
終盤のコントに注目!
保倉川太鼓初の笛曲。
「天つ風」とは、天高く吹き抜ける優雅な風を意味する。
その雄大さを笛と太鼓で表現した楽曲。
笛と太鼓の絶妙なハーモニーに注目。
みだれ打ちの派生曲。
その名の通り、まさに大太鼓だけを使い、シンプルながらも奥が深い、また難易度の高い打法。
正式名称:にじはなやかにしてうつくしく
本会女性チーム虹龍のオリジナル曲。曲名は、メンバーの名前に由来する。
虹のように華やかに、虹のように美しく、そんな演奏ができるよう願いが込められている。
スピーディーなリズムの転換と独特な振り付けが見所の楽曲。
「ハイサッ!」の掛け声にも注目。
主にアンコール用の曲。
1張の太鼓で、胴で地を打つ者と、表を打つ者が入り乱れ、いわゆる複式単打的な曲。
その様から「勢い」に「粋追い」の字を当てはめ、粋さを追い求めるという意味合いが込められている。
会場を巻き込んだ盛り上がりが魅力の曲。
複数のパートからなる組曲で、本会名称の起源となった曲。
激しい冬から春の日差しを受けて雪がとけ、小さな水滴が小川から保倉川に集まり、広大な海へと流れていく様をイメージしたもの。
本会の伝統曲として、後世に継承していかなければならない曲である。
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